徹底ハイクオリティ教育 宝塚市と西宮市の個別指導塾STORY

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皆さん、初めまして。STORYで英語を専門に指導をしている講師の渡邉元士(がんじ)と申します。

今回は、なんとなく良い大学に進学したいと思っているが、全く勉強をする気がないという、”どこにでもいる普通の”高校生の指導エピソードです。

私が彼の英語の授業を担当し始めたのは、今年の3月でした。彼はある進学校に通う高校2年生(担当当時は1年生)で、部活動は野球部、志望校は京都大学
私が担当を始めた当初は、成績は校内で200/300位ほどで、合格までの道のりは決して楽なものではない状態でした。

しかし、そのような現状とは裏腹に、彼からは全く勉強に対するやる気が感じられませんでした。

表出している問題

『口では言っているけど、行動には移せていない。』

彼はSTORYに来る前から、他の塾に通っておりました。「なんでSTORYにしたの?」と質問をすると、「体験授業の時に、教え方がわかりやすかったから。」「塾に来ているのは成績を上げるため。」と言っていました。しかし、「成績を上げるため」という発言は、全く行動に反映されていませんでした。宿題は適当にしてくる、家庭での学習時間はほぼ皆無。

このように『口では言っているけど、行動に移せていない。』という状態でした。このような状態はよくあることだと思います。ですが、その原因は子どもたち一人一人様々です。

私は1対1の授業の中で、真摯に彼と向き合い、彼の今までの勉強の経験や、日常生活、将来の夢などについてお話をし、『彼が勉強に真剣に向き合うことができない原因はどこにあるのか』ということについて考えました。

問題の原因

対話を通して、彼には『物事を自分ごととして捉えない』という傾向があることが分かってきました。そしてそれが、掲げている目標と行動の乖離を産む、根本的な原因になっているのではないか、と考えました。

自分の成績が悪くても、「まあ、こんなもんです。」という発言が見られるなど、どこかそれを他人事ととして捉えている。将来の夢も特に考えたことがなく、なんとなく「好きなものが買えるくらいのお金が欲しい。そのために良い企業に行きたい。」と言っているような状態でした。そして、なんとなく京都大学を志望校にしている。今までも自ら勉強をしたことはなく、全て外側からやらされてきた。そんな状態でした。

そして私は、彼が勉強に取り組むために必要なことは、『物事を自分ごととして捉えること』であると考え、そのために対策を打っていきました。

対策1:目の前の壁を認識させる

彼のこの課題を推測した2週間後にテストがありましたので、私はこのテストがこの課題を克服する”機会”になると考え、対策を打ちました。

その時のテスト期間は、部活動が休みだったこともあり、比較的時間に余裕がありました。そのため、授業に関しても、テストの日程に合わせて、彼にとって最適な日時に設定し、内容に関しても、受験のための勉強ではなくテスト対策に切り替えました。また、自習の時間がかなり重要になるため、彼と一緒にテスト1週間前から、テスト期間1週間を含む、計2週間の学習計画を立てました。

学習計画は至ってシンプルで、就寝時間、起床時間、勉強時間、学校での時間、その他(食事/移動/用意など)の時間で、2週間の予定を全て埋めました。こちらを全てGoogleカレンダーに記入し、そのタイムスケジュール通りに生活をするというものです。

彼の性格上、「これをやってね。」と勉強の内容まで指示を出してしまうと、「え、宿題多すぎ。」と思ってしまい、やる気をなくしてしまうため、内容に関しては彼に任せました(もちろん、テスト範囲のものに限りです)。STORYで授業がない曜日なども、LINEを通して「今日の勉強の調子はどう?」「わからない所あれば質問してねー。」などのやりとりを行い、常に「テスト勉強をする」という意識付けを行いました。

結果として、完璧に計画通り勉強をするとまではいきませんでしたが、前回のテスト勉強の時間が1日2時間であるのに対して、その時のテスト勉強は約2倍ほどできていました。しかし、残念なことにテストの結果は、前回よりも悪い結果になってしまいました。

ただ、これは予想通りといえる結果でした。保護者の方はお気づきかもしれませんが、テスト2週間前から勉強を頑張って、順位が飛躍的に上がるなら誰も苦労しないのです。しかし、これは失敗ではありません。あくまでも、目的は『目の前の壁を認識させる』ということでしたので。

この結果を受け、彼は「京大は諦めます。」と言いました。私が「なんで?」とお聞きすると、「自分の成績じゃいけないんで。」と言いました。彼はこのタイミングで初めて、自らの前に立ちはだかる壁(困難)を、自らのSTORY(キャリア)の上にあるものと認識したのです。今までは、「まぁ、こんなもんですね。」と見て見ぬふりをしていましたが、やっとその壁を直視したのです。

そして、彼は目の前の壁から『逃げる』(=志望校をあきらめる)という選択をしようとしたのです。

対策2:目の前の壁から目を背けさせない

目の前に壁が現れると逃げ出してしまう。このようなスタンス(物事へ取り組む姿勢)が身についてしまうと、学業だけでなく、様々な領域において成長を阻害する要因となってしまいます。そのため、私は『目の前の認識した壁をちゃんと向き合おう。今まで見て見ぬふりをしてきた壁とちゃんと向き合おう』『自分の人生やねんから、ちゃんと考えよう』『もっと幸せになろうとしなさい』ということを、90分間伝え続けました。

彼はその後、今まで1日1時間という勉強時間を、1日1時間30分に増やしました。たった30分ですが、彼にとっては大きな進歩です。子どもたちは一歩一歩成長していきます。また、自らの将来についても考えるようになり、現在はデザイン関連の仕事に就きたいと考えており、私が紹介した本なども読むようになりました。これはすごく大きな変化です。

まとめ

子どもたちはすごく小さな世界で生きており、その中で勉強(ここでは一般的な5教科を指す)をしています。つまり、外の世界について知ることや、興味を持つ機会は多くありません。そのため、このように興味のある分野に関して、自ら知りたいと思うことはとても重要なことであり、その中でやりたいことなどが見つかると、勉強のモチベーションにも繋がります。

意味もなく勉強をするのと、やりたいこと(自己実現)のために勉強をするのでは、モチベーションが大きく異なり、それが成績にも反映されます。本を読むなどして、遠回りをしたとしても良い。読書などを通して、目の前の壁の向こう側にある何かキラキラした物が微かにでも見えた時、子ども達はそのキラキラした物を手にするために、目の前の壁と正面から向き合い、その壁を乗り越えていくのです。

これはつまり、『自己実現のために勉強を行う』といってもいいかもしれません。彼は今、本当に小さな小さな一歩ではありますが、その道を歩み始めました。本当に小さな進歩ですが、自分のキャリアを考えようともしなかった状態から少しでも考えるようになった、つまり『0から1になった』という意味では『大きな1』です。

彼にはまだまだ多くの課題があり、今後、幾つもの、そしてより大きな壁を目の前にすることが必ずあると思いますが、その都度サポートを行い、STORYを卒業する頃には、そのような壁も自らの力で乗り越え、自らのSTORYを歩める人になってもらいたいと心から思います。そのために、これからも伴走し、彼の前に立ちはだかる壁に、共に向き合っていこうと思います。

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渡邉元士

高校卒業後すぐに、塾という環境で教育に携わりました。 それからは自らの英語力(指導力)を上げるために留学をしたり、貧困地域の教育環境を生の声で塾の子ども達に伝えるために、カンボジアでの教育支援のボランティアに2回参加。 大学での専攻も人材育成という、教育に関係する分野を学んでおります。
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