徹底ハイクオリティ教育 宝塚市と西宮市の個別指導塾STORY

計画性の鍛錬。

2016年2月、次年度から受験学年となる、当時高校2年、国立大志望の女の子が入塾してくれました。

真面目な雰囲気の女の子で、自習にも毎日来ながら学校の復習をしたり、分からないところは積極的に質問を投げてくれます。そうした印象の中、3月から私が数学を中心に担当することとなりました。勉強に向かう姿勢も良く、没頭すると素晴らしい集中力を見せてくれます。

しかし担当して2週間が立つ頃、彼女の大きな課題に直面することになりました。

課題の発見・考察

期末テストのために「問題集を2周終わらせて臨む」といった計画を立てたにもかかわらず、実際には1周目も終わらずにテストに迎えることとなってしまったのです。当初の印象からは意外なことでした。原因を探るため、彼女の発言・行動を細かく観察し、考察と分析を行っていきました。

そこで明確にみえてきたのは、「計画性の弱さ」です。目標設定しても達成できない。そもそも勉強において、どうやって目標に対して計画を立てればよいのかがわからない。そして実行に移せない。といった状態でした。

彼女の学習の様子について話を聞いていくと、毎日の学習量とそのペースにひどくムラがあることが伺えました。スケジュール帳に予定を書くまではいいけれど、そのとおりにできる日とできない日がはっきり分かれる。彼女が掲げた数学80点という目標点に対し、具体的に学習の内容をこちらから提示しましたが、これを完了させるための道筋をイメージし、行動に移せていなかったのです。

目標までの準備期間を、「とりあえず1番最初からやってみる。2週間あるから何とかなるだろう。」といったような捉え方で取り組む習慣が見受けられました。計画的に進める習慣がない原因についてさらに深掘っていくと、目の前のことにだけ集中してやっていくという学習スタイルが定着していることが分かってきました。

彼女は小学生のころから、中学受験のために勉強に打ち込んでいました。また中学入学以降も、1年のときから高校入試を見据えて勉強する日々だったそうです。しかし、勉強の計画やペースメイクは、保護者様や当時の塾の先生に頼りきりになっていたとのこと。

「とにかく勉強をしないといけない」という思いで、目の前の課題をひたすらこなしていく。そうして無事に高校受験には成功したものの、中長期的な計画を立てて学習を進めていく力は、彼女自身には培われていませんでした。高校からは勉強の難易度が上がり、なおさら人に指示を受けなければ勉強を進めていけない・学習目標を達成できない、という状態だったそうです。

計画性を鍛える取り組み

「どうしていけばいいか教えてください」「何をすればいいか教えてください」とよく聞いてきてくれるので、やる気は十分です。そこでこちらから明確に計画を提案すれば、その都度効率よく進めていくことはできるでしょう。しかし、これから先長く続く受験生活を過ごすにあたって、「自ら考え、意思をもって行動する」力を今のうちに身につけておいたほうが、より合格の確率は上がると感じました。そして何より、このまま大学生になるよりも、頑張らなければいけないタイミングを自分で見極めて、自分をコントロールする力を身につけておけば、間違いなく大学生活もより充実したものになる、と考えました。

少し綺麗ごとのようにも見えますが、この先の未来、「自分で考えて行動を起こせる人になってもらいたい」と本気で想い、彼女の合格のため、彼女の将来の可能性のために、指導に取り組みました。具体的な取り組みとしては、「a.計画する、b.実行する、c.振り返る、d.改善する、というサイクルの習慣化」をテーマに掲げ、①短期、②中期、と2段階に分けて取り組みを行っていきました。

①短期計画

まずは5教科7科目において、3日~1週間の計画を自ら立て、取り組んでもらうようにしました。全科目で行うことにより、科目ごとの強み・弱みを網羅的に把握し、そもそも自身の苦手と得意を把握・認識してもらいました。ここで注意したのはあくまで「彼女の特徴」を踏まえた上での取り組みを行うことです。

掲げたテーマのうち、b.実行する、c.振り返るについてはもともと姿勢として強く、かつ習慣として定着があったため、特にa.計画する、d.改善するについて、具体的な取り組みを行いました。

①−1:一日単位で一緒に計画を考える

初歩の初歩として、明日の予定を踏まえ何をするか決める、どこまでやりたいかを考える、ということを行いました。また、ここでは「アドバイスしない」ことに注意して取り組みました。常に彼女の「あれもやる」、「これもやる」といった盛りだくさんかつ無謀な計画について話を聞くのみで、三日後に取り組んだ感想を聞くこととしておりました。

初めは予想通り、計画自体のもろさのゆえ、計画通りに実行できず、中途半端な結果となっていました。

①−2:問題点の言及

次に、短いスパンで計画を立て、振り返りと改善を細かく行うことで、計画の質向上を求めていきました。これを3日周期で約2週間行い、計画の策定と実行における苦手を抽出していきました。

どんな計画なら実行できるのか、また無理があるのか、体感として分かってきたところで、初めてアドバイス。「こんな風にやってみてはどうか」というモデルを提示しました。それを自分の計画にどう取り込み、苦手を克服していくのかを共に再検討し、また新たに実行を繰り返しました。

当時の具体的な計画と実践結果
  • 物理2問⇒完了
  • 化学3問⇒1問実行
  • 数学4P⇒3P実行
  • 英文和訳2問⇒1問実行
  • 現代文1題⇒完了
  • 古文漢文問題集12P⇒完了

①−3:変化の兆し

「自分だったらこうした方がいいと思うんですが先生どう思いますか?」という、提案とセットでの相談を彼女からしてきてくれました。自分と向き合い考えることができており、そして何より『計画することへの苦手意識』に少しずつ変化が生まれてきたことがみてとれます。

②中期計画

②−1:3週間の取り組みにおける目標設定。

実はこれまで一度も「春休みの宿題をちゃんと期限内に終えられた」ことがなかったそうなので、それを目標に設定しました。まずは期間を3等分して計画策定。短期計画はできるようになってきていたので、それをそのまま活かせるように、1週間単位で細かく設定・実行・振り返りを行っていきました。

②−2:変化の兆し

2週目の途中、「こんな計画を立ててみたのですがどう思いますか?」と自ら立てた計画を持ってきてくれました。これはほんのわずかの「自分から考え行動する」といった変化でしたが、今後に続く大きな一歩となるものと感じました。

「高校に入って初めて春休みの宿題がちゃんと終わるビジョンが見えてきました!」と喜んだ様子を見せてくれ、結果として宿題を完遂し、3週間にわたる計画が実行できました。

成功の要因

今回の試みが上手くいったのは、計画サイクルを、細かい周期でできるようになってから徐々に長い周期に移行させていったことにポイントがあると思っております。今では自分で計画を立て、日々の学習に励むことができるようになっています。また、彼女の特徴でもある振り返り(復習、課題・原因の洗い出し)を計画サイクル内にて最大限活かすことができたことも成功要因の一つと考えております。

成功体験から自信をつけることで、彼女が自ら次の成長の一歩を踏み出し、さらに二歩目、三歩目と歩んでいけることに強く期待しています。受験生活はまだまだ長いですが、彼女の学習面での成長はもちろん、スタンスの成長も同時に促していき、STORYを卒業しても自らの道を自らの力で切り拓いていける人として第1志望大学へと送り出せるよう、彼女に合った学びの提供を行っていきます。

すべては子供達のために。

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増田秀生

現在大学院にて医学の研究を行いつつ、STORYにて子供達の成長のため働かせていただいております。よろしくお願いします。
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