徹底ハイクオリティ教育 宝塚市と西宮市の個別指導塾STORY

国語力を読書で鍛える。

STORY講師の神谷です。今日は、とある高校受験を控えた女の子への指導をご紹介します。

  • 漢字や語彙の強化をしたいけれど、単調なドリルの繰り返しではなかなか勉強に向かえないお子様
  • 自分の好きなもの以外に興味を広げていけないお子様

をお持ちの保護者の方に参考にして頂ければと思います。

私がその生徒さんの担当を持ち始めたのは中学3年生の12月でした。12月の時点で、合格はほぼまちがいない学力ではあったのですが、国語の漢字と古典に不安があるため受験までその点に重点をおいて指導をさせて頂きました。実際に問題に取り組んで頂くと、

  • 漢字が全く書けない、熟語の意味が分からない
  • 古典の文法の基礎知識が身についていない

という課題が見えてきました。

課題の背景

課題を紐解いていくためにいろいろと話を聞いていると、

  • そもそも漢字を学習する必要性を感じていなかったこと(「ひらがなとかカタカナがあるんだから漢字は別にいらへんやん」「スマホがあれば変換できるし」)
  • 読書が好きではなく、熟語などに触れる機会が少なかったこと
  • 古典は今まで感覚的に解いていたため、基礎的な文法の知識が定着していないこと

と、国語の勉強や、そもそも日本語の文章に触れてきた時間の不足が見て取れました。彼女の志望校の入試では、国語の問題の3~4割が漢字や熟語の問題。その強化が必要であることは本人もしっかり自覚していて、自主的に漢字ドリルを進めている状況でしたので、私の方からはそれに加えて、「読書」を提案しました。

「読書」を提案した意図としては、「受験対策のため」「受験後の生徒さんの人生のため」という2つの意図がありました。

「受験対策」の視点

読書は、語彙学習の手段としては「回りくどい」「効果が見えにくい」、ということで効率を求める人からは敬遠されがちです。ですが実は、

  • 普段から活字に触れ、固い文章や熟語に慣れていただくことができる
  • ドリルのように単純に繰り返して定着を促す勉強法と異なり、本の内容に沿って漢字や熟語に触れることができ、楽しみつつ知識を増やしていくことができる

という大きな利点があります。こちらの生徒さんには大きなメリットになると考えて、提案しました。京都大学の研究でも、「読書を通じて一つの語彙に様々な文脈で触れることにより、より定着しやすくなる」ということが実証されています。

読書習慣が語彙知識に及ぼす影響―潜在意味解析による検討―

「受験後の生徒さんのため」という視点

これを機会に読書の習慣を身につけてもらって、様々な物語や知識に触れることで人生の幅を広げるきっかけにしてもらいたい、という意図がありました。

というのも、彼女はもともと「本を読むのに時間を使うのはもったいない」と考えていました。また、自分のやりたいことがはっきりと決まっているだけに、それ以外の話には興味を示さなかったり、自分の考え以外はあまり受け付けない傾向があり、読書を提案したときもはじめはあまり進んで取り入れようという様子ではありませんでした。

しかし、高校大学に進んでからもずっと読書嫌いでいくのは、あまりにも学習の機会損失が大きい。それなら、彼女が将来やりたいと思っていた「経営」に絡めた内容で、かつ物語になっている読みやすい本ならどうだと、『もしも高校野球部の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら』を勧めてみました。

「経営について、昔からいろんな人がいろんなことを考えて知識を作り上げてきたんだよ。それを学んで自分に取り入れることはあなたにとってプラスになるから読んでみて」とお伝えすると、少しずつですが読み進めて頂けるようになりました。生徒さん本人からも「これまで本読んだらすぐに寝ちゃってたのに、数十ページも読めました!これやったら読み続けられそう」との報告も頂き、読書が嫌いだと仰っていた頃から比べると、大きな進歩を感じました。

合格を盤石にするための苦手克服

合格に向け、漢字ドリルをいつまでにどこまでやるか、という計画を立て受験までに数をこなして覚えることに加え、日々の読書を通じて漢字や熟語に触れて頂くことで、過去問では2割ほどだった漢字の正答率が入試直前には5割ほどにまで向上しました。

また、古典は「なんとなく」で問題を解答しており、「なんでこう答えたの?」と聞いても本文の内容や文法知識に基づいた根拠を答えることが出来ず「いや、なんとなく、これかなと思って…」という状態でした。

そこで、まず基礎的な文法を丁寧に確認し、その知識を活用して問題を解くことに取り組んでいきました。生徒さんには解答の根拠を常に問いかけて答えて頂くことで、「この答えはこの文法に従ってこうなる」「この答えは本文のここに書いてある」と覚えた知識を活用し、根拠を持って答えることができるようになっていきました。根拠を持つことで、自らの解答に対する確信も高まり、間違えたときも「何を間違えたのか」が明確になるため修正をしやすいのです。

こうした形式で演習を重ねることで、入試までには古典に対して苦手意識がなく取り組めるようになっていました。

まとめ

結果、こちらの生徒さんは、見事志望校に合格することが出来ました。志望校合格のための弱点のフォローももちろんですが、今回の指導ではそれのみにフォーカスしたわけでなく、「読書」を通じて、彼女の枠を広げ多様な意見を知り受け入れてもらえるようになることにも取り組みました。

入試後のある日、その生徒さんが声をかけてくださいました。

「先生!私、この前本1冊読めてん!主人公にめっちゃ共感した!めっちゃよかった!」

その嬉しそうな言葉を聞いて、読書を通じて生徒さんが新しい物語に触れることができたこと、またそのことをご本人が嬉しく思っていることが感じられ、あのとき「読書」を提案してよかったなぁと、とても嬉しく思いました。今回の指導を通じて、彼女の枠組が少しでも広がり、彼女にとってよりよい人生の選択に繋がるきっかけになっていれば嬉しいなと思います。

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神谷侑世

生徒さんひとりひとりが、自分の可能性を信じて、自分のありたい姿を目指して生きていけるようなお手伝いが出来ればと思いながら日々取り組んでいます!
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